「3D Whistle 2g」の制作ストーリーと設計について ②
③詳細設計
前回の概念設計(企画やコンセプト)と、実現可能な機能を調整します。
コスト、強度、材料選択もここで判断します。機能やコンセプトのための設計に問題がないかをチェックする重要な項目です。
このホイッスルのコンセプトは「超軽量小型かつ大音量で鳴らしやすいホイッスル」
小型シンプルなアイテムなだけにどの性能が欠けてもいけないので慎重に、図面を修正して改善していきました。
実はv1では1機室で単調な音程を研究しました。吹奏楽部での経験から「周波数がぶつかると気持ちが悪い」という感覚を持ち、2機室に変更し、森や風切り音のする山でも聞き取りやすい音を追求しました。
人間の耳が聞き取りやすい音域が2000~4000Hzで、E7 2500[Hz] A=440[Hz]という音程を目標に設定しました。
音量に関しては空気の速度と逃げ方が重要で、断面を飛行機の翼のように曲線を描き、流速を早くするよう工夫しました。
④生産設計
生産を意識した設計ができているかを確認する、設計プロセスの最終段階です。
3Dプリンターでの生産を予定し、採用した樹脂は印刷が難しく歪みやすいため、設計を変更していきました。
Ver16となり、マイナーチェンジを含めて52種類の図面を描きました。300個以上の試作を繰り返し「3D Whistle 2g」が誕生しました。
今年は蓄光性樹脂を採用した「3D Whistle 2g with GLOW」を発売しました。
日本全国のアウトドア用品店にて取り扱い中です。緊急時に手元になければ意味がないため、品切れを発生させないよう余剰在庫を考慮して生産しています。

