「3D Whistle 2g」の制作ストーリーと設計について ①
著者がホイッスルの重要性を認識したきっかけは、友人の救助活動の経験談でした。低山でのハイキング中、谷底からの音を聞いた友人が滑落者を発見し救助したというエピソードが記されています。
既存のホイッスル製品への不満として「音量不足」「強い息が必要」「重量がある」などが挙げられました。著者は自身のロングトレイル旅行のため、常時携帯可能で大音量の軽量ホイッスルが必要と判断し、3Dプリント技術を活用した設計開発をスタートしました。
設計プロセスとして、①概念設計②基本設計③詳細設計④生産設計の機械設計フレームワークが採用されています。概念設計では「超軽量小型かつ大音量で鳴らしやすい」というコンセプトが設定され、胸骨骨折時の弱い呼吸でも反応する機構が要件として定義されました。基本設計段階では複数の参考文献を活用し、Ver1試作を通じてホイッスル設計の基礎が習得されたと説明されています。

